クロヤナギです。
平々凡々継続中です。
皆さんはいかがお過ごしですか?
2013.1.19(Sat)マーフィーの会 Presents ズボラミッションVol.17
@大久保水族館
にお越しくださいました皆さん、お招きしてくださったS×A×Cさん、
共演者の皆さん、本当にありがとうございました!
初めての大久保水族館(とは言ってもライブバーですのでご注意を)でしたが、
楽しかったです!
演者さんとも色々お話をさせてもらえて、良い時間が過ごせました!
また、是非共演させてもらえたらなぁと思っています!
宜しくお願いいたします!!!
因みに次回のライヴはこちらです!
2012.1.28(Mon)
@新宿WILD SIDE TOKYO
AKARINE(千葉) / happy is a moment / Sundelay / Dakaz
OPEN ask / START ask
AT DOOR ¥1400 / ¥1900
こちらも宜しくお願いいたします!
あ。
そういえば、会場の大久保へ向かう途中の山手線で、
原宿から「原宿な」女の子2人組みが乗車してきたんですけど、
(自意識過剰だったらすみません)僕を見て思い出したのか、
たぶん、バイト先での話しなのかな。
「終電無くなってから店に来るバンドマンて居るじゃーん?」
「んぁ、いるぅ〜」
「ちょーダルくないっ!?最っ低なんだけどっ!」
「あーわかるー」
ってな会話が僕のすぐ後ろで交わされておりました(笑)
こういう時はどうしたら良いのかなぁ(笑)
・・・はいっ!と言うことで、
今週の1本です!(笑)
こちらぁ!

「白いリボン」です!
監督は奇才、ミヒャエル・ハネケ監督です!

ハネケ監督のプロフィールです。
1942年3月23日生まれ。オーストリアの映画監督・脚本家。2012年現在、ウィーン在住。
ウィーン大学で哲学、心理学、演劇を学ぶ。(wikiより)
超インテリですね!(笑)
恰好良いぜ!ハネケ監督!
この「白いリボン」は、2009年第62回カンヌ国際映画祭で、最高賞パルム・ドールを受賞。
ゴールデングローブ賞でも外国語映画賞を受賞だそうです。
この作品以前の2作品でもカンヌ国際映画祭で賞をとっています。
そして2012年、第65回カンヌ国際映画祭にて
『愛、アムール』
で再びパルム・ドールを受賞してらっしゃるみたいです。
いやぁ、ますます凄いね(笑)
「白いリボン」以外にハネケ監督の映画を3〜4本は観ているんですが、
改めて、もう一度色々と観てみたくなりました。
僕の感想ですが、ハネケ監督の映画は基本的に
イライラ・ヒヤヒヤ・ムカムカ
します(笑)
大学で心理学を専攻していた監督のことですから、
受けて側の心理を揺さぶることなんて容易いのかも知れません。
この「白いリボン」の感想ですけど、
「純潔の象徴としての白」が存在します。
それを白いリボンとして小・中学生ぐらいの子供達の腕に、
父親(彼は牧師です)が
「幼い頃のように 純真無垢であるように 」
と、子供たちの腕に巻きつけます。
こうして価値観を押し付けられ抑圧された子供たちは、
とても躾の行き届いた清楚な子供たちに「見えていきます」
ここが問題。(そもそも映画の冒頭から子供たちの礼儀正しい様子がカメラに写されているのです)
映画は、この子供たちの住む村の不可思議な事件を書き、
村の人々の生活を映していきます。
今回のハネケ監督作品でのモヤモヤは、
「真実や正解は知らされない」
ということです。
分かり合えたり、分かり合えないということは、
各個人の価値観や好みが相手に伝わり、
相手から反響があった結果で生じることだと思います。
今回の作品はそうではなく、
「相手が答えや真実を知っている。それも高い可能性で。」
といった自分の推測の回答をその当事者の相手に求め、
yesでもnoでもなく、
「わからない」
といった回答が来る。
「躾のよい子供のように「見えている」だけで、
私はまんまとはぐらかされているんじゃないか?」
といった懐疑心が湧きます。
そしてその懐疑心も回収されない。
作品全体にも通じることですが、
問いが投げかけられても、明確な答えがない。
というシーンが多かった気がします。
問題提起はされますが劇中での回答がされずに、
受け手にそのまま回答権が回される、ということです。
そして、作品の設定でよく目にした記事なのですが、
第一次大戦前という舞台設定。(1914年ごろ)
この当時子供だった世代が、大人になる約20年後、(1934年)
ナチス・ドイツの台頭という現象が起きます。(1934年〜1945年)
ハネケ監督は直接この事に関しては一切作品では触れません。
ただ、こうして大人たちに抑圧された当時の子供たちが成人して、
ナチスが政権を握る社会を作ったこと。
1914年当時の鬱屈とした村の人々が無意識的に共有している空気。
それに連なる事件や大人達の欲望の表出。
様々な題材を含んだ作品でした。
カメラワークも、ストーリーの変わり目にとても美しい静止画を起用したり、
そこにこれから起こる事件のナレーションも加えたりと、
約144分の作品を、受け手側の気分を切り替える作品構成で、
ダレずに観れたのも良かったです!
長くなったなぁ(笑)
すみません。
それでは今日はこの辺で!
さようならぁ!
今日の1曲。
Arvo Pärt 「ARBOS」